生成AIを“触ってみる”、 実務で“使いこなす”

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「AI人材が社内にいないからできない」は思い込みかも

こんにちは、mikawAIs講師の水野です。私たちは、「東三河にもっとAIの使い手を増やしたい」という想いを持って、地域の企業様向けにAI活用講座などを開いています。AIは、もはや一部の専門家だけのものではなく、誰もが仕事に活かせる便利な道具だと考えているからです。

とはいえ、多くの経営者の方とお話ししていると、「うちにはAIを扱えるような特別な人材はいないから…」というお悩みをよくお聞きします。でも、本当にそうでしょうか。そのお悩みが、会社の成長にとってブレーキになっているとしたら、非常にもったいないことかもしれません。

この考え方のヒントとなるのが、先日DIAMOND onlineに掲載された名古屋商科大学ビジネススクール・根来教授の記事です。今回は、専門家の知見も参考にしながら、AIの「使い手」をどうすれば社内で育てられるのか、その方法を一緒に考えていきたいと思います。

https://diamond.jp/articles/-/366214

考え方を少し変えてみる:「専門家」を探すより、「使い手」を育てる

まず、見直してみたいのが「AI人材=高度な技術を持つ専門家」という考え方です。今のAI、特に文章や画像を作ってくれる生成AIなどは、驚くほど簡単に、誰でも使えるように作られています。大切なのは、難しい技術力よりも、自社の仕事内容をよく知った上で、「この作業にAIを使ったらもっと楽になるかも?」と考える力です。

この点について、根来教授も「大切なのはスキルよりも、やってみようという意欲だ」と話しています。つまり、AIの「使い手」になる可能性は、あなたの会社で働く全ての従業員にあると言えるでしょう。大切なのは、その「やってみたい」という気持ちの芽を見つけ、育ててあげることです。

経営者こそが、最初の実践者であり、最高のリーダー

では、どうすれば社内に「使い手」を増やしていけるのでしょうか。実は、最も効果的な方法の一つが、経営者ご自身が、まずAIを使ってみせることです。

中小企業では特に、経営者の方の姿勢が、社内の空気にとても大きな影響を与えます。根来教授も「日本では、トップが動くことで現場も動き出す傾向がある」と述べている通り、社長が楽しそうにAIを使っていれば、社員の「難しそう…」という心の壁を取り払う、なによりのきっかけになります。「社長も使っているなら、自分も試してみようかな」という気持ちが、自然と社内に広がっていくでしょう。

現場の「やってみたい!」を応援する

経営者の実践とあわせて、現場の自主性を育む環境づくりも大切です。初めから会社全体で大きな計画を立てるよりも、まずは現場のチームに小さな予算と権限を渡して、自由にツールを試せる「お試し期間」のような場を用意してみてはいかがでしょうか。

根来教授はこれを「勝手IT」と呼んでいますが、現場の担当者が自分たちの課題を解決するために、自らツールを選んで試してみる経験は、会社全体のデジタルスキルを上げるための、とても良いトレーニングになります。現場から生まれた小さな成功が積み重なって、やがて会社を変える大きな流れへと繋がっていきます。

おわりに

「うちにはAI人材がいない…」と考える必要はもうありません。これからは、自社で働く皆さんと一緒に、AIの「使い手」を育てていく時代です。

遠くにいる専門家を探すのではなく、あなたのすぐ隣にいる社員、そして経営者であるあなた自身が、最初の「使い手」になってみませんか。

私たちは、そのための具体的な使い方やヒントを学ぶ場をご用意して、皆さんの「はじめの一歩」をすぐそばで応援したいと願っています。皆さんの会社にとって、mikawAIsが新しい挑戦を始めるきっかけになれば幸いです。

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水野 善崇

水野 善崇

mikawAIs AI活用講師

東三河を中心に、中小企業を対象にしたITやAI活用支援・業務改善・企業研修を提供。 また、企業理念の浸透やブランド構築を目的としたオリジナル絵本の制作も行っている。

  1. 「AI人材が社内にいないからできない」は思い込みかも

  2. 講師の水野です!

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